【やめとけ】純金積立投資はやめた方が良い・危険と言われる理由と実態とは?

純金積立投資はやめとけという意見がありますが、株式や投資信託と比較して手数料が高く、利回りが小さいため大きな利益が得にくいことが理由として挙げられます。

純金積立投資は、リスクが低い分、大きな利益を短期間で得ることは難しいです。

やめとけという意見もありますが、リスク分散の目的や、長い時間をかけて資産を増やすことを目的とするなら、純金積立投資は効果的ともいえます。

この記事で「やめとけ」と言われる理由を理解し、リスクを把握した上で投資判断をするようにしましょう!

・純金積立投資は、ローコスト・ローリスクで始められるため投資初心者でも始めやすい

・リスクが低い分、利回りも小さい

・手数料が高く、利息や配当がないため、持っているだけで利益が出るわけではない

純金積立投資ってどうなの

純金積立投資は、資産を増やすための攻めの投資ではなく、資産を減らさないために行う守りの投資といわれています。金は、株式などと比較すると、社会情勢や経済状況の影響を受けにくく、経済が停滞しているときに価値が上昇する傾向にあります。

金は、株式や紙幣と違い、発行する機関が存在しません。金そのものに価値があるため、安全性や信頼性が高く、信用リスクがありません。また、世界共通で価値が認められていることも特徴の一つです。

円安や円高に左右されず価値の逃げ道として人気

金は、価格の変動が緩やかで、経済の影響を受けにくい資産です。そのため、円安や円高の影響を受けにくいです。戦争や災害、世界情勢の混乱時にも価格が上昇する傾向にあるため、値動きが特殊で、「有事の金」とも呼ばれています。

他の投資方法よりも利回りが少ないがリスクも少ない

純金積立は、利息や配当金がありません。金は価格変動も緩やかなので、利回りは低いです。しかし、急激な価格変動は起こりにくい資産なのでリスクも少ないといえます。

資産を増やすのにコツコツ長い時間が必要

純金積立投資は、低リスク、低コストで始めることができるため、投資初心者に向いています。過去の値動きを見ても、金の価格は右肩上がりですが、価格の変動が大きくないため、資産を増やすためには長い時間をかけて投資する必要があります。

消費税10%で購入しても消費税15%で売る時は5%分の利益が載る

金を購入する際には、消費税が加算された金額を支払います。売却時には、消費税が加算された金額を受け取ることができます。個人には、消費税を納入する義務がないため、消費税10%が加算された金額で購入して、消費税15%が加算された金額で売却すると、その差の5%分は利益となります。

特に日本円での価値は過去5年を見ても右肩上がり

金価格は、近年コロナショックやウクライナショックなどの理由から上昇傾向にあります。戦争や経済の不況、感染症の拡大などで国に対する信用が低下すると、安全資産である金に資産が集中して金の価格が上昇する傾向にあります。

また、世界市場では、金を取引する際にドル建てでの取引が行われますが、日本では、ドルを円に換えてから取引が行われます。この特殊な取引方法のため、円安が進めば金の価格も上昇します。近年円安が急速に進んでいるため、特に日本円での価値が上昇しています。

「純金積立投資はやめとけ」と言われる理由

純金積立投資は、手数料が比較的高く、短期的に利益を得にくい商品です。また、利息や配当金がないため、保有しているだけでインカムゲインを得ることができません。リスクが少ない分利回りも低いので、大きな利益を期待する人には向いていない投資方法です。

リスクが低い分、株投資や仮想通貨投資のような一攫千金の夢はない

金は、短期的な値動きは小さく、中長期的に資産を形成していくものなので、景気に左右されにくく、価格は安定しており変動しにくいです。株や仮想通貨投資のようにリスクの高い投資ではありませんが、反対に、短期的に大きな利益は得にくいと考えられます。

利息や配当はない

株や投資信託は配当金、不動産投資では家賃収入など、保有しているだけでインカムゲインが発生します。しかし、金は利子や配当がないため、保有しているだけでは利益を得ることはできません。

購入先サービスによっては保管手数料がかかる

金が購入できる会社はさまざまで、会社によって手数料も異なります。

選ぶ会社によって、保管手数料がかかる場合があるので注意が必要です。

金購入時にも手数料がかかる

金を購入する際には、手数料がかかります。

田中貴金属では、金を購入する金額によって購入手数料が異なります。3,000円〜29,000円までの場合は2.5%、30,000円〜49,000円までは2.0%、50,000円以上の場合は1.5%の手数料がかかります。

SBI証券は、購入金額にかかわらず、1.65%の購入手数料がかかります。

購入時と売却時の差(スプレッド)が大きい

金相場には、金を購入するときの値段をあらわす小売価格と、金を売却するときの値段をあらわす買取価格があります。この価格差をスプレッドといい、業者ごとに異なります。スプレッド差が大きいと、損をすることになるので、手数料だけでなく、スプレッドの大きさにも注意が必要です。

株よりは安定しているが、純金積立も今後20年後に確実に値上がりする保証はない

純金積立は、株式投資と比較するとリスクは低いですが、預金とは違い、元本割れのリスクがあります。過去の値動きを見ると金の価格は右肩上がりですが、今後もこのような値動きが保証されるわけではなく、将来確実に値上がりするという保証はありません。

積み立てた純金を大量(50万円以上)を一度に売却をすると税金がかかる

金を売却した際に得た利益には、所得税がかかります。金の売却益は一般的に譲渡所得です。譲渡所得は50万円の特別控除があるため、金以外に得た利益がなく、売却益が50万円以下であれば課税対象ではありません。

また、金の保有期間が5年以内の場合は、短期譲渡所得、5年以上の場合は長期譲渡所得となります。長期譲渡所得の方が、短期譲渡所得の課税対象の金額の半分なので得です。

過去に純金積み立てを装った詐欺事件があったため

金投資の詐欺として有名なのが、1980年代に起きた豊田商事事件が有名です。高齢者や主婦をターゲットにし、金投資を勧めて金銭を受け取り、現物では無く架空の証書を渡すという手口です。被害総額は2000億円とも言われています。豊田商事事件は、被害総額の大きさと、会長がマスコミの目の前で惨殺される殺人事件にまで発展したため有名な事件で、金投資と詐欺のイメージを根強くした事件でもあります。

純金積み立てをするメリット

純金積立投資は、株などの資産運用と比較すると値動きの幅が小さいため、投資初心者で、長期的に投資できる人にはおすすめです。また、分散投資をしたい人にもおすすめできます。純金積立投資は、少額から始めることができるので、まとまった資金がない人でも始めやすいです。月々1,000円から手軽に始められるサービスもあります。

定期預金や個人向け国債よりも利回りが良いことが多い

定期預金や個人向け国債は、元本割れのリスクはありませんが、利回りが低いです。最近では、個人向け国債の利率は0.05%〜0.1%程度です。定期預金も、メガバンクの利率は0.002%です。純金積立投資は、利息や配当がないため、手放さない限りは利益を得ることもありません。しかし、タイミングよく売却すれば利益が得られます。リスクがある分、利回りは定期預金や個人向け国債よりも良いことが多いです。

リスクを抑えて貯蓄を増やすことができる

純金積立は、元本保証がないためリスクはありますが、株式投資や投資信託と比較すると、現物投資なので価格変動が起きにくく、社会情勢の影響を受けにくいため、比較的リスクを抑えての運用ができます。

自動で積み立てできるので精神的にも楽

純金積立投資は、毎月決まった金額や金の量をあらかじめ決めておいて、自動で積み立てできます。決まった金額で毎月積み立てをすることで、金の価格が低いときに多く、高いときに少なく積み立てることができるので、価格変動のリスクを抑えることができます。

おすすめの積み立てサービス

純金積立投資には、さまざまなサービスがあります。

田中貴金属

田中貴金属は、純金積立の会員数がNo.1で、月々3,000円から投資することができます。創業130年で会員数No.1の信頼と実績があります。

2003年12月にロンドン地金市場協会に金及び銀の公認審査会社に任命され、2009 年4月には、日本で唯一「ロンドン・プラチナ・パラジウム・マーケット」の「公認審査会社」に任命されています。

積立は、月に一度決まった金額が引き落とされ、積立金額をその月の営業日で日割りし、毎日金を購入してくれます。金の価格が低いときには多く、高い日には少なく購入することが可能なので、価格変動のリスクを抑えることができます。

SBI証券

1,000円から積み立て可能なので、より少額で始めることができます。定額買い付けのほかにも、定量買い付けも可能で、最低1gから買い付けすることができます。

また、1kg単位で現物転換請求が行えるため、金を現物で保有することが可能です。

資産を増やす投資なら株投資の方が有利

純金積立は、ローリスク・ローリターンな投資のため、価格変動が緩やかです。そのため、資産を増やす目的でするなら値動きの大きい株式投資の方がリスクは大きい分リターンにも期待できるため有利です。

金価格連動の投資信託であれば純金積み立てより手数料が少なく済む

金に投資する方法には、金価格連動の投資信託に投資する方法もあります。

投資信託は、主に購入手数料、信託報酬、信託報酬留保額という3種類の手数料があります。投資信託の種類によってはかからない場合もあります。購入手数料は購入時、信託報酬は保有している間、信託報酬留保額は解約時にかかります。これらの手数料は、投資信託の種類や証券会社によって変わります。しかし、金価格連動の投資信託の方が純金積立に比べて手数料は少なく済みます。

まとめ

純金積立投資は、やめた方が良いという意見もありますが、特徴をしっかり理解しておけば、ローリスク・ローコストで始められるため投資初心者にも向いています。

この記事を参考に、純金積立投資への理解を深めて自分の投資スタイルに合ったものかどうか考えてみてください。リスクをしっかり把握したうえで、投資商品を見極めていきたいですね。

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